プラダの2026-27年秋冬ウィメンズコレクションから、新作シューズとソックスが登場する。今回のラインナップでは、繊細なビーズ装飾をまとったパンプスと、あえて傷を刻んだレザーシューズ、さらに白い花の刺繍を散らしたソックスが並ぶ。見た目の方向性は大きく異なるが、いずれも素材の表面に手を加えることで、足元に強い印象を残している。
光と動きを取り込むビーズパンプス
スリングバックパンプスは、軽やかなピンクと上品なグリーンの2色で展開される。アッパーにはレーヨンとシルクを用い、その艶やかな表面へビーズ刺繍を重ねることで、見る角度によって光の反射が変化する仕上がりとなった。
装飾には小粒のビーズだけでなく、動くたびに揺れるドロップ型のパーツや、花をかたどった立体的なモチーフも取り入れられている。静止しているときには刺繍の密度が際立ち、歩いた瞬間には複数のパーツがわずかに動く。パンプスそのものがジュエリーのように表情を変えていく。
さらに特徴的なのが、刺繍糸の処理だ。糸端をすべて短く整えるのではなく、一部を長く残すことで、精密なビーズワークの中に意図的なラフさを加えている。華やかな装飾を完璧に整え切らず、わずかな乱れを残すことで、クラシカルなスリングバックに現代的な緊張感を持たせている。
かかとを開放したフォルムも、装飾の密度を重く見せないポイント。ピンクでは柔らかな色と輝きが重なり、グリーンでは落ち着いた色調がビーズの存在を引き立てる。予定価格は291,500円。
レザーを傷つけて作る時間の表情
一方、レザーシューズでは、ビーズを足して華やかさを作るパンプスとは正反対の手法が用いられている。ベースとなるのは、丸みとボリュームを備えたハイキングシューズ。そこへ新品らしい均一な艶を与えるのではなく、革の表面をあえて荒らしている。
加工にはハンマーとやすりを使用。レザーを打ち付け、さらにスクラッチを加えることで、すでに長く履き込んだようなヴィンテージ感を生み出している。傷や擦れは隠す対象ではなく、一足の個性を形作る要素として扱われている。
表面に生まれる凹凸や色の揺らぎによって、シンプルなレザーシューズでも見る位置によって印象が変わる。フォルム自体には十分なボリュームがあるが、全体に丸みを持たせることで過度に無骨な雰囲気へ傾かず、秋冬のスタイリングに取り入れやすいバランスへ整えている。
スカートやドレスの足元へあえて重さを加えることもでき、ワイドパンツや厚手のウェアと合わせれば、より力強いスタイルに仕上がる。予定価格は242,000円。
靴の履き口から咲く白い花々
シューズとともに登場するハイソックスも、足元全体の見え方を左右する重要なアイテムだ。バーガンディ、ブラック、グレー、ネイビーといったダークトーンの生地へ白い花々を刺繍し、まるで野に咲く小さな花が集まったような表情を作っている。
刺繍の位置は、ソックス単体で柄を見せるためだけに設定されているわけではない。パンプスや短靴を履いたときに、ちょうど足首付近へ白い花が現れるよう配置されているため、シューズと組み合わせた状態でデザインが完成する。
ビーズパンプスと合わせれば、花のモチーフときらめく装飾が連続し、より華やかな足元へ。ダメージ加工のレザーシューズと組み合わせれば、粗い革の質感と白い花の繊細さが同じ視界に入り、強いコントラストが生まれる。
ソックスの予定価格は181,500円。シューズだけを主役にするのではなく、足首までを一つのスタイリングとして考えることで、コレクションの表現はさらに広がっていく。
プラダ 2026-27年秋冬ウィメンズの新作シューズとソックスは、2026年7月より順次発売。販売はプラダ直営店および公式オンラインストアで行われる。価格はスリングバックパンプス291,500円、レザーシューズ242,000円、ソックス181,500円で、いずれも予定価格。問い合わせ先はプラダ クライアントサービス、TEL 0120-45-1913。華やかな装飾、傷を刻んだ革、白い花の刺繍という異なる要素を並べることで、秋冬の足元を一つの美しさだけに限定しないコレクションへ仕上げている。


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